こんにちは、オトナ帝国です。
みなさま、『Lies Of P』遊んでおりますでしょうか。
このゲーム、かなり面白くめちゃくちゃ評価できるゲームだったと思います。
いわゆる、流行りのソウルライク系のゲームの中でもかなりいい出来になっているのではないかな、と思っておりますので、ソウルライクのゲーム好きには間違いなくお勧めしたい!!(難易度高いのですが、理不尽の手前の絶妙なバランス)
この記事では、『Lies of P』のプレイ感想レビュー、そして気になエンディングから気になる次回作について、まとめていきます。
『Lies of P』は、韓国のゲームデベロッパーNEOWIZが開発・発売を手がける「ピノキオ」の物語にインスパイアされたダークで残酷なベル・エポック時代を舞台にした2023年発売予定のアクションソウルライクゲームです。
プレイヤーは「ピノキオ」の主人公となり、かつて美しかったクラット市を舞台に、恐ろしいモンスターたちと戦いながら冒険を進めます。
この「ピノキオ」、嘘をつくと鼻が長くなってしまう童話ですが、この童話をダークに描いたゲームになっていきます。
まずは、『Lie of P』を遊んでいて、感じることができるのが、圧倒的な世界観になっています。
舞台は美しいベル・エポック時代のクラット市、
そして美しかった街が悪夢のような生き地獄へと変貌を遂げるところが舞台になります。
ベル・エポック時代はフランスにおける1890年から1914年に第一次世界大戦が勃発するまで時代を指しており、産業革命後、上下水道整備・交通網の発達・電話の実用化などの生活インフラが向上した時代です。
(エッフェル塔が完成したのもこの時代)
この作り込みが本当にすごくて・・・かなりの鳥肌ものでした。
グラフィックはもちろん、特に、このゲームの主軸ともいえる「嘘」
この「嘘」の要素がゲームとしての奥深さを伝えてきます。
基本設定として、人形は出庫の際に絶対命令「偉大なる約束」が刻まれます。
第1規則:すべての人形は、創造主の命令に従うべし。
第2規則:すべての人形は人間に危害を加えるべからず。
第3規則:すべての人形はクラット市や人間を守り、尽くすべし。
第4規則:すべての人形は偽りを否定すべし。
第4規則にある通り、「人形」は基本的に嘘をつくことができないんですね。
しかし、主人公はそれが可能になっています。
最初のホテルに入場するために、いきなり「嘘」をつかないと入れないんです!!
ここでいきなり、あ~「ピノキオ」としての物語という形で、ゲームの世界観に入っていきます。
この嘘を色々な場面で使うことになっていきます。
で、何が面白いかというと、最初は人形が人間のように嘘をついていく選択肢を取りたいことが多いのですが、後半になるにつれて嘘ではない選択肢を選びたくなっていったりします。
ここが、このゲームの奥深さだな、と感じました。
ここはもう少し、後日のストーリー考察で触れていきたいと思います。
そしてゲームの中に登場するボスがまた強いんです。
しっかりと相手の攻撃を覚えて、戦わないと倒せなくて、、、
いわゆるソウルライクのゲームとして、戦って負けて覚えてまたチャレンジする、この繰り返しをしていくしかないわけです。
ですが、これが全然飽きない、つらくない!
(いや、つらいですけどね、なかなか倒せなくて・・・ただ、そこが楽しいと思わせるところ)
下記にチャプター4までのボスを掲載してみました。
本当に個性豊かなボスたちで、人型や大型はもちろん、戦闘中には形態が変わるものや、または選択肢によって戦闘を回避できるものもあり、本当にボス戦が飽きさせない作りになっているので、楽しくボス攻略できました。
やはり、ソウルライクなゲームの性質上、ボスの緊張感と個性はめちゃくちゃゲームの満足度に直結するな、と感じました。
もちろん、ストーリー攻略での中ボスとの戦闘もしっかりと緊張感があり、絶妙な配置になっていたり、しっかりと初見殺しもあって、あ~ソウルライクなゲームだな、と感じさせられます。
さて、『Lies Of P』はこれで、完結だと思うのですが、かなり気になるエンディングの形式になっていました。
さて、ここで登場する2人の人物「パラケルスス」そして「ドロシー」
これらはいったい誰なんでしょうか。
そして、電話先で出ているあの方の腕、これは「ゼペット」が最後、名もなき人形を動かしていた腕のことでしょうか。
さて、ここから考察していきたいと思います。
スイスで産まれ、16世紀に活躍した医者・思想家であり錬金術者であった「パラケルスス」の可能性があるのではないか、と思います。
少し時代がずれてしまうところなのですが、どうですかね・・錬金術師は不老不死の薬とか作りそうですし・・
とまぁ、錬金術師というと非科学的に見えるところもありますが、「パラケルスス」は「すべての物質は毒である。重要なのは量である」という現代医学にも重要となっている原則を含めて、当時の中では新しい治療法を模索していた人物でした。
しかし、
・当時の医学界の中で革新的な考えであったこと
・錬金術師という側面を持っていたこと
・権威に対する強い挑戦心
から、彼の考え方は後の時代に評価されることとなりますが、生きている間は多くの批判にさらされていました。
みなさん、「オズの魔法使い」という物語をご存知でしょうか。
「オズの魔法使い」は、アメリカの作家ライマン・フランク・ボームによって1900年に発表された児童文学作品です。
主人公の魔女の名前が「ドロシー」なのです。
というのが、「オズの魔法使い」における主人公「ドロシー」です。
そして、「オズの魔法使い」の作品の中では、西の悪い魔女「エルファバ」を倒します。(正当防衛のような形で)
しかし!!
「オズの魔法使い」で「ドロシー」の敵役「エルファバ」視点で表現したグレゴリー・マグワイアによる1995年の小説「Wicked」における「ドロシー」はまた少し変化します。
「パラケルスス」の物語と「ドロシー」の物語、そこには共通点があります。
・魔法や錬金術と言った不思議な能力が関連する点
・「正義」は立場視点で異なり、絶対的な正義はないこと
※「パラケルスス」は当時の時代では批判され、後世で評価されていたり、「エルファバ」は「ドロシー」に倒されているようで倒されていないなど
どうでしょうか。
なかなか奥深いストーリーであり、「不思議な能力」の時代背景が作れそうな設定だと思いませんか?(笑)
『Lies Of P』では「嘘」をベースに「人間」を描いていましたが、「正義」をベースに「人間」を描けるのかな、と。
そしてそれは、『Lies Of P』の世界観を創り上げているからこそ、面白く描けるのではないかな、と思いました。
全体的に、ソウルライクのゲームと呼ばれるジャンルの中で、『Lies Of P』はかなりいい出来になっていた、と思っています。
ストーリー部分はまた改めてまとめていこうと思っておりますが、実は一部分わかっていないんですよね。
それぐらい奥深いゲームになっていました。
ただこの世界観・アクション性は一度遊んでみてもいいのではないでしょうか。
また、続編予想、勝手にいろいろ書いてみましたが、なかなか興味深い内容になるのではないか、と思いました。
それでは★
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