今回はポケモンシリーズ最新作に『Pokémon LEGENDS アルセウス』について。ついに2022年1月28日発売されますが、本作品、実はいろいろと深い、色々な意味がありそうなので、そのあたりをまとめてみました。
本作、ヒスイ地方という名称ですが・・昔のシンオウ地方という設定です。このシンオウ地方は『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール・プラチナ』から登場した地方で、元は北海道樺太地域をモチーフにしてあります。
時代によって名称が異なる。そう日本の北海道も北海道と呼ばれるようになったのは明治時代から、それまでは蝦夷地という名称で呼ばれていました。ちなみに「蝦夷地」には「異民族の住む地」という意味があります。
実際、アイヌ民族と呼ばれる日本語とは異なる言語を扱う先住民族がいたわけであり、さしずめ今作はヒスイ地方での調査、みたいな文脈でいうと屯田兵制度を何となく彷彿させます。
新ポケモンも同じく歴史的なものを感じさせてくれます。今回は特にそれを強く感じるポケモンたちをご紹介。
『アヤシシ』は おおツノポケモン。絶滅したヤベオオツノジカがモデルとも言われることもあるが、アイヌ語を語源としたトナカイがモデルな気がする。北海道にはトナカイは今も昔も棲息していませんが、樺太や千島列島のアイヌからもたらされた言葉のようです。アイヌとの関わりも深いようです。実際トナカイの漢字表記は「馴鹿」であり、本作品でも主人公を背中に乗せて走る姿があります。
『イダイトウ』主に北海道に生息する最大級の淡水魚イトウがモデルとされている。こちらもアイヌ民族が語り継ぐ伝承があります。
そしてこの『イダイトウ』ですが、川の遡上の過酷な道のりで倒れていった、バスラオの群れの仲間たちの無念の魂が取り憑いた設定があります。実はイトウも川の遡上を行いますし、ときに共食いまでも行います。なんとなく・・・いろいろと通ずるところがありますね。
それ以外にも倒すモンスター役として北海道十勝平野の黒曜石を彷彿させる『バサギリ』・リージョンフォルムとして、アイヌと馴染みのあるキツネのポケモン『ゾロア』(アイヌの人々に神と崇められた「十字狐」)・夏にはロシア東部で繁殖し、冬には南下して北海道にも飛来しアイヌ文化で神様とされるオオワシをモチーフとした『ウォーグル』なんかも登場します。
子供のころから遊んでいるゲームではありますが、オトナになってから少し違う角度から楽しんでみると愛着が湧きますね。楽しみです~
それでは~~★
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